第三眼瞼切除

猫の第3眼瞼(瞬膜)が1週間前から腫れてきたと来院された。内服薬と点眼を2週間実施して一時的な改善があったが休薬するとすぐ腫れが元に戻ってしまったため、まず鎮静をかけて瞬膜の細胞診を実施。この症例も細胞診では由来となる細胞がはっきりしなかったため、後日切除生検を実施した。

手術は全身麻酔後、眼球に消毒をほどこし、瞬膜をリフトし、瞬膜組織のみ切除しながら瞼側なの結膜と眼球側の結膜を縫合していくという術式で内眼角がやや狭く窪んでいるため縫合が行いにくいがさほど時間を要さない手術である。縫合糸はポリグリコール酸(エルメルト®️)6-0を使用した。眼科の外科の基本として縫合糸を縫合後、眼球に当たらないように組織に正確に埋没させながら縫合する事が重要となる。
切除した瞬膜(第3眼瞼)。
現在病理組織検査中である。