結節性皮膚線維症

イタグレに生じた皮膚腫瘍。

他院からの転院(おそらく引越し等なご都合)で来院された。
身体全身に直径5ミリ〜3センチの皮膚腫瘤が多発している状態であった。

1回目はFNA(針刺しの細胞診)で診たところ診断にいたら所見が得られなかったためカット生検(シコリの一部を大きくくり抜き塊として検査に出す方法)で実施。

病理組織学的検査では結節性皮膚線維症という珍しい疾患であった。
この疾患はジャーマンシェパードに遺伝的にみられるとされている。
この腫瘍は体表のしこりのみならずゆくゆく腎嚢胞腺癌という腫瘍を起こす事が多いため注意が必要である。

https://bibgraph.hpcr.jp/abst/pubmed/3793598?click_by=rel_abst

https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S0021997512001235