1ヶ月前から血尿というわんこが来院し、検査から膀胱腫瘍が疑われたため切除。
〜術前検査〜
超音波画像診断・・膀胱頭側に腫瘤
CT検査・・・明確な転移所見なし
尿細胞診(カテーテル吸引)・炎症を伴う過形成
BARF・・・陽性
〜術後検査〜
病理組織検査・・浸潤性移行上皮癌
HER2変異・・・陽性
➡︎診断〜・・・浸潤性移行上皮癌 T1M0N0
この診断から以下の方針をインフォームドする。
〜治療法〜
〜今回のケース〜
摘出した組織の抗腫瘍薬感受性試験結果
ラパチニブ91.1%
トセラニブ83.2%
VBL35.3%
CBDCA27.6%
分子標的薬療法がよく効く結果であった。
予後についても深く話し合った結果、
腫瘍の発生が膀胱の頭側である点からまず
①亜全摘術±②+補助的化学療法③VBL+④パラディア→無効でタイケルブに変更
という方針となった。
犬の膀胱腫瘍発生頻度はそのうち65.9%が移行上皮癌、次いで乳頭腫(7.1%)、扁平上皮癌(4.7%)、腺がん(5.7%)
である。
また検査による検出率は自然排尿30%、カテーテル吸引77%である。膀胱の外科切除可能域は全体の80%が報告がある。
ラパチニブの有効性
https://www.a.u-tokyo.ac.jp/topics/topics_20220113-1.html
https://www.nature.com/articles/s41598-021-04229-0
〜術前検査〜
超音波画像診断・・膀胱頭側に腫瘤
CT検査・・・明確な転移所見なし
尿細胞診(カテーテル吸引)・炎症を伴う過形成
BARF・・・陽性
〜術後検査〜
病理組織検査・・浸潤性移行上皮癌
HER2変異・・・陽性
➡︎診断〜・・・浸潤性移行上皮癌 T1M0N0
この診断から以下の方針をインフォームドする。
〜治療法〜
①外科切除
・膀胱亜全摘(三角を残して75%まで)
⇒数週間後には正常な機能になる。
・膀胱全摘(三角がやられてたら)
②NSAIDs:ピロキシカムorフィロキシコブ EOD
③術後抗癌剤:ミトキサントロンiv q3weeks等
④分子標的薬:タイケルブorパラディア
予後
・non treat 2ヶ月
・②のみ 180-216days(6ヶ月)
・②+③ 300days(6ヶ月〜12ヶ月)
・②+④ 435days
・膀胱全摘出 12-15ヶ月
〜今回のケース〜
摘出した組織の抗腫瘍薬感受性試験結果
ラパチニブ91.1%
トセラニブ83.2%
VBL35.3%
CBDCA27.6%
分子標的薬療法がよく効く結果であった。
予後についても深く話し合った結果、
腫瘍の発生が膀胱の頭側である点からまず
①亜全摘術±②+補助的化学療法③VBL+④パラディア→無効でタイケルブに変更
という方針となった。
犬の膀胱腫瘍発生頻度はそのうち65.9%が移行上皮癌、次いで乳頭腫(7.1%)、扁平上皮癌(4.7%)、腺がん(5.7%)
である。
また検査による検出率は自然排尿30%、カテーテル吸引77%である。膀胱の外科切除可能域は全体の80%が報告がある。
ラパチニブの有効性
https://www.a.u-tokyo.ac.jp/topics/topics_20220113-1.html
https://www.nature.com/articles/s41598-021-04229-0
【経過】23.12術後5ヶ月の段階で本症例においてはパラディア単独で局所再燃や転移は認められていない。