MRによると思われる脳梗塞により片麻痺を呈した13歳チワワ
2022MMVD stageB2が見られベトメディン、ルプラック、ACE阻害薬で治療していた。
2023stageCで定期的超音波画像診断では血栓を疑う所見は見られなかったが
庭で遊び元気に夕飯を食べ寝たが夜中急に痙攣発作を起こし夜間救急にかかり、利尿剤治療を受ける。血糖値が、250以上だったため救急のドクターより糖尿病の可能性も告げられていた。
当院来院時は横臥位で起立不能。左半身麻痺、意識混迷、呼吸促迫および呼吸不全を起こしていた。
超音波画像診断(簡易)
LA/Ao2.36 E179cm/s A86.9cm/s E/A2.06 IVSTd4.9mm.LTPWTd5.4mm.LVIDd38.7mm.LVIDs19.8mm.FS48.8%EDV64.7ml.ESV12.4ml.SV52.3ml
右房の拡張やTRは無く、tPA/Ao=10.2/10.4、不整脈は認められない。
レントゲンでは肺門部にレントゲン不透過領域およびVHS12.8、左房肥大による気管の挙上が見られる。
来院当初はMRと脳血栓および肺梗塞も視野に検査を行ったが右心系に異常が見られないことからMMVD stageCと脳血栓塞栓症を疑う。
血圧MAP86、P146bpm
ICU
①フロセミド2mg/kgとベトメディン注0.15mg/kgとダルテパリン
呼吸の改善と利尿は軽度見られたがまだ速拍が続いたため
②フロセミド2mg/kg q1h
→血圧測定
③カルペリチド0.15ml/kg/10h CRI
血栓塞栓症維持管理として
・ダルテパリン100U/kg TID
stageCに対し
・ベトメディン0.3mg/kg BID→TIDに変更
・ルプラック0.1mg/kg EOD→SID反応を見た。
【経過】
この子はダルテパリン投与による抗血栓療法上記の方法で5日以内に神経症状が概ね消失した。症状安定後のMRIはMRのステージングや麻酔リスクから望まなかった。
ダルテパリン退薬後の治療の維持には凝固系の検査をしながらクロピドグレルを処方したが味が好まなかったため、ペルサンチンに切り替え経過をみた。D-dimerは経時的に改善した。
以降現時点までCNSは出ていない。
2022MMVD stageB2が見られベトメディン、ルプラック、ACE阻害薬で治療していた。
2023stageCで定期的超音波画像診断では血栓を疑う所見は見られなかったが
庭で遊び元気に夕飯を食べ寝たが夜中急に痙攣発作を起こし夜間救急にかかり、利尿剤治療を受ける。血糖値が、250以上だったため救急のドクターより糖尿病の可能性も告げられていた。
当院来院時は横臥位で起立不能。左半身麻痺、意識混迷、呼吸促迫および呼吸不全を起こしていた。
超音波画像診断(簡易)
LA/Ao2.36 E179cm/s A86.9cm/s E/A2.06 IVSTd4.9mm.LTPWTd5.4mm.LVIDd38.7mm.LVIDs19.8mm.FS48.8%EDV64.7ml.ESV12.4ml.SV52.3ml
右房の拡張やTRは無く、tPA/Ao=10.2/10.4、不整脈は認められない。
レントゲンでは肺門部にレントゲン不透過領域およびVHS12.8、左房肥大による気管の挙上が見られる。
来院当初はMRと脳血栓および肺梗塞も視野に検査を行ったが右心系に異常が見られないことからMMVD stageCと脳血栓塞栓症を疑う。
血圧MAP86、P146bpm
ICU
①フロセミド2mg/kgとベトメディン注0.15mg/kgとダルテパリン
呼吸の改善と利尿は軽度見られたがまだ速拍が続いたため
②フロセミド2mg/kg q1h
→血圧測定
③カルペリチド0.15ml/kg/10h CRI
血栓塞栓症維持管理として
・ダルテパリン100U/kg TID
stageCに対し
・ベトメディン0.3mg/kg BID→TIDに変更
・ルプラック0.1mg/kg EOD→SID反応を見た。
【経過】
この子はダルテパリン投与による抗血栓療法上記の方法で5日以内に神経症状が概ね消失した。症状安定後のMRIはMRのステージングや麻酔リスクから望まなかった。
ダルテパリン退薬後の治療の維持には凝固系の検査をしながらクロピドグレルを処方したが味が好まなかったため、ペルサンチンに切り替え経過をみた。D-dimerは経時的に改善した。
以降現時点までCNSは出ていない。