片側乳腺全摘出術

本日は犬の片側乳腺摘出+リンパ郭清術。
この症例は1ヶ月前に反対側の乳癌を全摘した症例で、もう片側も乳マスがあるので予防的に全摘を希望された。


反対側は1ヶ月前に切除済みなので皮膚テンションはややキツめだったがメッシュやグラフトは必要なく常法通りの閉鎖で無事終了。




参考程度に簡単な皮膚形成の減張方について↓
多穿孔緩和切開法
多穿孔緩和切開法
V-Yプラスティー
V-Yプラスティー
皮膚形成術の術式は星の数ほどあり、さまざまなものを使ってきたが上に示す二つの方法は皮膚形成において簡便でシンプルでかつ虚血少なく良い成績を残せる方法である。これらは乳腺の時も時折用いる。

張度が強い時は無理せずにこれら術式を入れると術後の回復が良い。


また皮弁に関しては長くなるので書かないが腕の皮膚腫瘍の摘出などで皮膚が足りなくなったときに多穿孔緩和切開法は有茎皮弁の置き換えとして使うことも出来る。寄らない時は有茎皮弁に切り替えたほうが良い。