全身麻酔下で、気管挿管および術野剃毛と消毒を行います。
口腔内消毒を行い、カーマルト曲鉗子および指にて舌骨の尾側の口腔粘膜および皮膚を確認します。
カーマルト曲鉗子にて口腔内から切開部皮膚を圧迫し、メスにて皮膚から栄養カテーテルチューブ径よりやや小さめの切開を加えます。
口腔内からカーマルト曲鉗子を皮膚フィステル形成部位へと出し、食道用カテーテルチューブを把持し、咽頭部へと誘導し、近位食道を経て、第6~7肋間または目的によっては胃内へと挿入します。
食道用カテーテル挿入が完了したら、カテーテルにシリンジを接続し、陰圧であることを確認します(この方法は食道内カテーテル挿入における基本確認事項です)。その後、皮膚と食道用カテーテルがずれないようにfinger-trap縫合および巾着縫合を正確に行い、固定します。
そして口腔内からの触診でチューブの位置等を再確認し、喉頭鏡を用いて喉の状態を確認します。
皮膚フィステル部にバンテージを巻き、固定を終了します。カテーテル劣化の起こりにくい専用カテーテルを用いることにより、数か月におよぶカテーテルからの完全チューブ栄養管理が可能となります。
食道カテーテル先端が目的とした部位へ到達しているか、カテーテルにガストログラフィン(造影剤)を注入し、確認します。