→犬における臨床応用
1:前十字靭帯断裂
2:皮膚難治性潰瘍or褥瘡(pressure sore)
慢性化した創面や浸出液内はサイトカインが枯渇し治癒力も落ちている。そこへサイトカインに富むPRPを入れることにより慢性化した炎症部を急逝状態にして治癒を促進する事が期待される。
①局所(褥瘡部)の環境改善
・壊死組織の除去
②軟膏療法
・ブグラデシンNa軟膏
・アルプラスタジルアルファデクス軟膏
→細胞内cAMP上昇→細胞活性化→線維芽細胞増生、新生血管新生
・ヨウソ含有カデキソマー軟膏
→持続性殺菌作用+軟膏基剤に浸出液吸収し肉芽形成+上皮化促進
・トレチノイントコフェリン軟膏
→直接線維芽細胞、血管に働く事で組織増生
③bFGF療法
・フィブラストスプレー
適応:壊死組織が無い部位(除去してれば使える)
作用:線維芽細胞増生、血管新生
用法:スプレー後、軟膏や創傷被覆剤
④創傷被覆剤
・人工真皮
コラーゲンスポンジ内に線維芽細胞侵入させて真皮様構造へインテグラ®︎デルターミス®︎
人工真皮をPRPのScaffoldとして使用する。
※感染創には使えないのだデブリードするまたは開放創
・アルギン酸塩被覆剤
漿液を吸水させゲル化しウェットを保つ
・ハイドロコロイド創傷被覆剤(デュオアクティブ)
コロイドによる浸出液吸着
⑤PRP
PRP+ハイドロコロイド被覆剤+その上から3Mテガダームを貼り、一週間毎に交換。
○前十字靭帯断裂
○皮膚欠損(犬)
対象:交通事故による後肢肢端の皮膚欠損
方法:患部の洗浄→WBCに富むPRPゲル+バイトドレスで閉鎖環境
結果:7日後は皮膚色悪く、14日後皮膚色戻り肉芽出てくる。さらに21日後に上皮化が見られ治癒した。
考察:
○皮膚欠損(猫)
対象:外傷による皮膚が部分的に脱落した猫
方法:患部の洗浄→PRP+メロリンで閉鎖環境
結果:23日後に肉芽が大量に出始める、50日後に発毛が見られ治癒した。
考察:
○骨折治療