糖尿病は人と同じくペットにもある。
糖尿病はインスリンというホルモンが足りなくなったり働けなくなったりする事により起きる病気。
動物もご飯を腸から吸収して腸→血液→細胞と栄養を運ぶが、血液→細胞に入る時にインスリンの働きが必要になる。
インスリンがないと血液を巡ってきた栄養を細胞が食べる事ができないため細胞レベルで飢餓状態になり、全身の細胞が飢餓になると脳に栄養がない事を伝える。ここまでは通常の糖尿病である。
脳はその飢餓状態のメッセージを受け取って肝臓に身体の脂肪を糖に変える作業をする様に指示を出す。身体に蓄えたものを栄養素を生命を維持するために切り崩し始める。
ここからが酷くなった糖尿病だ。
その過程で生じるのが『ケトン体』であるが、身体はケトンをそこまで多く利用出来ない。そのため溜まったケトンが脳に悪さをする。
こうした状況を糖尿病性ケトアシドーシス（糖尿病によってケトン体が出来て身体が酸性になった状態）と呼ぶ。
また長く続いてきた高血糖で体にとどめておかなくてはならない水分がどんどんと尿として排泄される。それにより脱水を及ぼしている。
言わば体も細胞も飢餓になって悲鳴をあげている状態だ。
可愛いからついついが作る事のある病気。注意が必要だ。
今夜はもうちょい働きます、
※ちなみにケトンは脂肪の分解産物で、飢餓状態や糖を上手く使えない病気（糖原病、ミトコンドリア病）でも生じるため注意が必要である。また女性ホルモンはインスリン作用を減弱させる事もあるので未避妊の子は避妊手術を受けるのもよい。