この薬は使いやすく、皮下注射や筋肉注射で使えるだけでなく、痛みのケアとして在宅でシロップとして与える事ができます。経口シロップはレペタン2ml +砂糖水同量(2ml)で希釈し、BW(体重)×0.1mlで与えます。
鎮痛剤としての力はモルヒネの1/10程度とされる。ガン疼痛治療薬に用いら弱オピオイド内服。がん性ではない疼痛の管理にも用いられる。NSAIDsやCox2阻害薬との併用もしやすく処方するケースも多い。作用機序はμオピオイド受容体の部分アゴニストとしての作用ならびにセロトニンノルアドレナリンの再取り込み阻害。
代謝は肝臓で行われるため肝機能低下患者は作用が延長しやすいので効きすぎに注意を要する。その場合は一回量を減らすもしくは投与間隔をあける。
投与法は食後。
消化管運動抑制作用などは弱いので使いやすい。MAO阻害薬使用または退薬後2週間は使用禁止。
胃腸潰瘍病変がある患者や重度な肝腎心疾患、てんかんなどがある患者は誘発する恐れがある。また先にあげたようにSSRI、SNRIとの併用はなるべく避けるべきである。