準備するもの
①滅菌グローブ術者と助手用各1枚
②ディスポドレープ
③経皮腎瘻カテーテル
④シリンジ(腎盂尿採取用)
⑤滅菌スピッツ
⑥縫合糸(ナイロン4-0)
⑦鑷子
⑧把針器
⑨剪刀
⑩消毒液
⑪切皮用18G針
全身麻酔下で患部を消毒します。
滅菌ドレープをのせ、超音波にて腎盂拡張を起こしている部位の穿刺予定部の皮膚を18Gにて少し切皮します。
超音波ガイド下で水腎を起こしている腎にピールオフイントロヂューサーを腎皮質の厚い部位にゆっくりと差し込みます。この時穿刺する腎臓をエコープローブを持っている側の指で押し腎臓が動かない様にしながら穿刺を正確に行います。
超音波で拡張している腎盂に針が入ったのが確認出来たら金属穿刺針を抜き、体表と腎臓をつなぐ外套カニューラから尿があふれてくることを確認します。外套カニューラに滅菌注射器をつなぎ腎盂尿を採尿します(➩これは尿培養に提出するものです)。
腎盂尿の採尿が終わったら次の工程に進みます。
体表と腎に刺しているピールオフイントロデューサの外套にストレートナーで先を真っすぐにしたカテーテルを押し込んでいきます(ストレートナーは外套に入らない様になっていまるのでストレートナーで伸ばしたカテーテルを外套に押しこみカテーテルのみ外套を通して腎臓に入れるイメージです)。
カテーテルがある程度入っていたっらカテーテルについているメモリ二つ目が外套の白い部分に隠れるくらいカテーテルを進めます。
カテーテルが腎盂に入ったら今度はカテーテルに注射器をつなぎ採尿ができるか確認します。
カテーテルが正確に腎盂に設置され尿がカテーテルから出てくることを確認したら外套を片手でずれないようにおさえながらストレートナーをゆっくりひきます。この時ストレートナーを引く作業でカテーテルや外套が抜けない様に反対側の手でしっかりと抑えながら作業しましょう。
ストレートナーを助手の方に裂いてもらい除去します。
カテーテルとシリンジをつなぎ尿が出てくるか確認します。
次にカテーテルが入っている皮膚を指で圧迫しカテーテルが抜けない様にした状態で外套を助手の方に裂いてもらいます。
またカテーテルとシリンジをつなぎ尿が出てくるか確認します。
次に固定具と固定カバーを用意します。
カテーテルを固定具で挟み、固定カバーで固定します。
カテーテルに固定具を取り付けたら縫合の準備に入ります。
ナイロン4-0等で固定具と皮膚を2か所、カテーテルと皮膚を2か所以上結紮します。この時カテーテルと皮膚は複数個所縫合しておいた方が自己抜去の予防になりますので是非実施してください。
縫合を複数個所に行ったらテープの準備をします。
テープはカテーテル刺入部位と体表に出ているカテーテルを覆うように皮膚に貼り付けます。